大阪大学 イラン祭祀信仰プロジェクト

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古代イラン文化遺跡データベース
Database of Archaeological Heritages of Ancient Iranian Culture

ビーシャープール タンゲ・チョーガーン浮彫群


時代区分:  サーサーン朝期


チョーガーン渓谷
チョーガーン渓谷の西岸には「シャープール一世の三重の勝利」を始めとするサーサーン朝諸王の浮彫が4点,東岸にはシャープール一世の戦勝と王位叙任を記念する浮彫が2点ある
[細目]


シャープール一世の王権叙任
タンゲ・チョーガン渓谷の西岸で都市に一番近くにある。かなり風化しているが,王権叙任と戦勝という浮彫の二大主題が一つにまとめられている。向かって左の馬に乗っているのがオフルマズドであり,アフレマンを踏みつけている。右がシャープール一世でローマ王ゴルディアヌスを踏みつけている。中央に座っているのはフィリップス・アラブスでシャープール一世に和平を懇願している。

シャープール一世の勝利
タンゲ・チョーガーン渓谷西岸の二つ目に位置する。テーマは「シャープール一世の三重の勝利」と同一である。中央に騎乗のシャープール一世が描かれ,馬の下にふみつけられたローマ王が彫られている。王の前には懇願するローマ王,背後にはシャープール一世に手を引かれたローマ王が描かれている。

シャープール一世の三重の勝利
タンゲ・チョーガーン渓谷東岸にあるサーサーン朝諸王の浮彫の一番目にある。中央のシャープール一世のところには3人のローマ王が描かれている。

バフラーム一世の王権叙任
タンゲ・チョーガーン渓谷東岸の三つ目に位置する浮彫。馬上のオフルマズドが馬上のバフラーム一世(273-296)の王権の象徴であるダイアデムを手渡している。バフラーム一世の背後にはナルセフ王による中期ペルシア語碑文が刻まれている。また王の下には「踏みつけられた王」のモチーフによるヘルメットをかぶった兵士の横臥像が後代に彫られた。

バフラーム二世とアラブ族
タンゲ・チョーガーン渓谷東岸,シャープール一世の三重の勝利の次に位置する。バフラーム二世(276-294)がアラブ族の使節を迎えている場を描いている。

シャープール二世の勝利
タンゲ・チョーガーン渓谷東岸四つ目の浮彫である。シャープール二世(309-379)によるクシャーン朝の制圧と併合を記念して造刻されたといわれている。上下二段からなり,王は中央上段で玉座に座っている。